情報セキュリティを住宅に例えると
自宅や会社で留守時に鍵をかけないというのはありえないように、パソコンやスマートフォンにもパスワードなどをかけずに使用するのは大変危険です。
というような形で情報セキュリティを住宅関係で例えてみます。
玄関や窓に鍵をかける
ファイアーウォールやセキュリティソフトの導入
外部からの侵入を防ぐ手段です。
鍵をかけていない家が泥棒にとってカモなように、何も設定していないパソコンも無防備です。
財布や重要書類などを鍵のかかるところに保管する
SSD・HDD等の記録媒体や重要なデータにパスワードをかける
万が一侵入された場合に盗まれない手段です。
大切なものは簡単に盗られないように保管しておきましょう。
データの場合は万が一盗まれても複雑なパスワードがあれば解析に時間がかかって漏洩しにくくなります。
警備員や番犬、通報装置、監視カメラ
ログイン通知や不正アクセス検知、未知脅威対策ソフト(ふるまい検知)
侵入された際に犯人を見つけて取り押さえたり、悪さをしないようにしてくれます。
犯人を早期発見して通報したりも出来ます。
警備員や監視カメラがいる・ある状態を見せるだけでも侵入抑止になります。
自分以外のタイミングでログイン通知があれば不正に気付けたり、怪しい挙動をするソフトが感染させる前にわかって防御しやすくなります。
窓や壁などが壊れたらすぐ修復
セキュリティパッチやOSのアップデート
脆弱性と言われる侵入しやすい所をそのままにしないようにします。
逆に放置していると侵入しやすい、盗みやすい所と判断されてしまいます。
Windowsアップデートなど最近は自動更新がされるようになっていますが、重いからと自動更新を解除したり更新されなくなったアプリをそのまま使い続けてしまうと大変危険です。
また、日常に関係した行動として
街灯の少ない暗い道や人通りの少ない道や裏通りを使う
違法ダウンロードやファイル共有ソフトなど怪しいWebサイト等を見る・使う
暗い道では変質者やひったくり、スリなどの被害にあう確率が上がります。怪しいサイトを見たりファイル共有ソフトで違法ダウンロードをするとウィルスに感染したりパスワードを盗まれやすくなります。
多少遠回りでも安全なルートを使う、セキュリティソフトがチェックした安全なサイトだけを見る。
怪しそうなサイトを見ない・メール本文のURLをなんでも開かない・ファイル共有ソフトを使わないようにしましょう。
鍵やクレジットカードを落とす
パスワードやヒントを伝える・共有する
どちらも気付いた時点で早急に変更したり使用出来ないようにする措置が必要です。
措置をするまでの時間がかかればかかるほど、その間危険な状態が続いてしまいます。
Wi-Fiを貸すためにパスワードを教えたところから、情報が洩れて盗まれる可能性もあります。Wi-Fiを貸す際はゲスト用を利用してもらうなどメインと切り分けたりが必要です。
パスワードを付箋でPC画面に貼ってる、というのも危険性が高いです。
鍵のない倉庫やダイヤル錠を0000等のまま使う
パスワードが簡単だったり初期設定のまま
重要な物や情報がないのであれば良いですが、外部からの攻撃に対して効果がありません。
よほどの素人なら防げるかもしれませんが、ほとんどの犯人はその道のプロです。
一瞬で突破されてしまうため変えておきましょう。
詐欺の電話に出る
迷惑メールを開く
直接電話で話してしまうと騙されてしまいやすくなります。迷惑メールも設定次第では開くだけでウィルス感染したり、添付ファイルやURLを開かせようとしてきます。
近年では詐欺電話に対して、「電話番号を表示して知り合いからかわかる」「相手に名乗らせてから受話器を取る」「留守番電話にしておいて折り返す」などの対策もあります。
迷惑メールは『重要』『緊急』等のタイトルが含まれていたり、日本語が怪しかったり概ねわかりやすい形ですので読まずに削除します。
ただし、荷物の受取連絡や事故があった等の緊急を装ったり、災害時等の緊急事態にメールやショートメッセージで来ることもあるので、注意が必要です。
不安に思った時は、公式HPの問い合わせから確認したり、公式の電話番号にかけて確認することが確実です。
自宅や会社に鍵をかけず、泥棒に入られた場合
一番悪いのは泥棒ですが、鍵をかけなかった側も責任があると言われることもあります。
同じように情報セキュリティも自衛で防げる部分があり、その部分が疎かだったために情報流出が起こると責任追及されてしまいます。
インターネット上ではウィルス感染したパソコンからさらに他へサイバー攻撃することもあり、被害者でありながら加害者となってしまいます。
日ごろからの防犯としてルールを決め、緊急時の対応も決めることで安全性が高まり、二次被害を抑えることに繋がります。
初回や2回目の記事を参考に、基礎を固めてセキュリティ強化をしていきましょう。
まずは出来る範囲で強化をして、それでも難しい場合は住宅なら警察や警備会社を頼るように、パソコンに詳しい人や専門家に頼ってみてください。